化審法GLP対応試験

化審法GLP基準適合施設として、化審法に準拠した分解度試験、濃縮度試験、分配係数試験及び生態影響試験を行っています。また、提携ラボにて化学物質取扱者の健康障害防止を目的とした安衛法に則ったAmes試験等毒性試験を行っています。

化審法審査制度の流れについては「化審法の審査制度フロー」をご参照ください。

分解度試験

化学物質の生分解性を調べる試験です。化学物質を微生物(標準活性汚泥)に一定期間暴露し、分解した割合を測定します。化審法の届出では、分解度試験で良分解性と判断された場合、それ以降の試験は必要ありません(化審法の審査制度フロー参照)。

クーロメーター法にて実施します。構造変化物が生成された場合には、分解物の分離・定量・構造推定も行っています。

濃縮度試験

化学物質の生物濃縮性を調べる試験です。化学物質を一定濃度に保った水槽中で、魚類(コイ)を28日間飼育し、生体内に蓄積した化学物質の濃度を測定することにより、生物濃縮係数(BCF)を求めます。BCFが5,000倍以上である場合は高濃縮性として判定されます。また、BCFが1,000倍以上5,000倍未満である場合は、排泄試験や部位別試験の結果に応じて、高濃縮性かどうかの判断がなされます。

分配係数(Pow)試験

測定方法には、フラスコ振とう法とHPLC法があります。1-オクタノールと水との間の化学物質の分配係数(Pow)試験で、水層中における溶質の濃度に対するオクタノール層中における溶質の濃度の割合を表します。その常用対数logPowが、3.5未満の化学物質を高濃縮性でないとする判断基準があります。

生態影響試験(動植物毒性試験)(2009年4月30日化審法GLP適合確認取得)

魚類急性毒性試験(ヒメダカ/コイ)
   96時間暴露による化学物質の魚類に対する影響を評価します。

ミジンコ急性遊泳阻害試験(オオミジンコ)
   48時間暴露による化学物質のミジンコ類に対する影響を評価します。

藻類生長阻害試験(pseudokirchneriella subcapitata)
   72時間暴露による化学物質の藻類の生長に対する影響を評価します。

毒性試験(提携ラボにて実施)

微生物を用いる変異原性試験(Ames試験)

染色体異常試験

28日間反復投与毒性試験

化審法・安衛法届出代行

さらに、当社では、上記試験を行う他、試験報告書の関係官庁(厚労省、経産省、環境省)への相談や新規化学物質の製造・輸入、化審法や安衛法に基づく届出業務代行等についてもお手伝いをさせていただいております。お気軽にご相談下さい。

農水省GLP対応試験

有効成分の性状、安定性、分解性等に関する試験(農薬GLP)

農薬登録に必要な農薬の基礎的科学的な知見を得るための試験を実施いたします。

色調、形状、臭気、スペクトル、融点、沸点、水溶解度、有機溶媒に対する溶解度、土壌吸着性、オクタノール/水分配係数、密度、加水分解性、解離定数、熱に対する安定性、水中光分解性に関する試験、生物濃縮性試験

その他、農薬原体の5ロット分析や、純度分析も実施しております。

水産動植物影響試験(農薬GLP)

魚類急性毒性試験(ヒメダカ/コイ)
   96時間暴露による化学物質の魚類に対する影響を評価します。

ミジンコ類急性遊泳阻害試験(オオミジンコ)
   48時間暴露による化学物質のミジンコ類に対する影響を評価します。

藻類生長阻害試験(pseudokirchneriella subcapitata)
   72時間暴露による化学物質の藻類の生長に対する影響を評価します。

この他に、農薬製剤分析・残留分析・一般分析も行っています。お気軽にご相談ください。